「いのちだいじに」あなたの人生をすりへらさないで

疲れた心に癒しと救いを与えたい

#2: 生きている限り、バッドエンドはない。 僕たちはまだまだ途中だ。

冒頭の題名は、又吉さんの小説「火花」 Netflix版ドラマで、主人公である徳永(演:林遣都)が呟く言葉です。

 

(あらすじ) 一度は成功を掴みかけた若手芸人コンビの「スパークス」の徳永は、テレビで求められていることと、自分達のやりたいことのギャップに悶々としていました。不器用で世渡りが下手なスパークスは、プロデューサーや大御所に気に入られることなく、徐々に落ち目となっていきます。そんな中、相方の結婚・妊娠と就職を理由にコンビは解散することとなりました。徳永も不動産会社に就職し、芸人ではない普通の生活をすることになります。

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コンビの解散が決まり、自分の夢が破れた時、徳永は「くそっ…」とつぶやき、いつもネタ合わせをしていた公園でさめざめと泣きました(第9話)。

 

この投稿をご覧になっておられる方の中には、その心情がわかる方もいるのではないでしょうか。

 

レギュラーになること、誰かと付き合うこと、内定をもらうこと、昇進することなど、自分が目指していた目標や夢が、目の前をすり抜けていくあの絶望。それは、誰にも共感できないほど、痛く、苦しいものですよね。

 

でも、それはバッドエンドではないんです。人生においては、まだ途中のプロセスなんです。

 

目指したものがあるから苦しいのであって、その苦しさはとても尊いものなのです。

 

だから、まずは何かを目指した自分をとことんほめてあげてください。

 

何かを志すというのはとても素晴らしいことです。あなたが得たものは、他人が触れることを許されないほどに美しく、貴重なものなのです。

 

今感じている絶望は、必ず未来の良い記憶となります。たからこそ、その一時の辛さに押しつぶされないでください。今のあなたに必要なのは、その一時に対抗するほんの少しの強さです。

 

生きている限り、バッドエンドはない。 僕たちはまだまだ途中だ。

 

辛くなった時、少しだけ呟いてみてください。

 

心配しないで。あなたは生きています。

 

ろしぃ